【斬撃】ワクワクさんの作って壊そ~Part2~
「んしょ、んしょ」
「あぁ~!ワクワクさん!
またなにか作ってるの~?」
「おぉう!ゴロリ!
今日はねぇ、『日本刀』を作ってるんだよ」
「日本刀~?」
「そうさ。日本の伝統でもある刀だよ。
切れ味がとても素晴らしいんだ。」
「わぁ~いおもしろそ~う!
ボクもやるボクもやる~!」
「わかった。じゃあいいかい?
まずはこの鉄の塊を……おいしょと」
「こんな鉄の塊が本当に刀になるの~?」
「まぁ見てなよ。
火の中に入れてよぉ~く熱してと……。
そのあとに叩くんだ。」
カァンカァン!
「わぁ~スゴイスゴ~イ!
ワハハ!
お~もしろそ~ボクもやる!」
カァンカアン!
「うん。いいね。
そして叩きながら薄く伸ばしていくんだ!」
カァンカァンカンカン!
「ワハハ!
スゴイスゴ~イ!
こうやって伸ばしてと……。」
カァンカアンカン!
「そして冷たい水に入れて一気に冷やすんだ!」
ボジュゥゥゥゥ!
「こうかな~……?」
ボジュゥゥゥゥ!
「ウォ~ホホ~!すごいすご~い!」
「そして…。
この柄の部分を差し込んだら……。
と……完成~!!!」
「差し込んで……か~んせ~い!」
「ゴロリ見てごらん!
この藁でできた人形も……」
ズバッ!
「ワホホ~!こうかな~?」
ズバッ!
「連続攻撃だ~」
ズバッズバッ!
「ワ~ハハ!連続攻撃~!」
ズバッズバッ!
「わ~ハハおもしろ~い!」
「……」ブツブツ
「あれ~?
ワクワクさんどうしたの~?」
「……違う。」
「…ワクワクさん?
違うってな~に?」
「目的が。違う。」
「……???」
「刀を形成するのは。
目的は?
人を!
殺めるからこそではないのかッ!?
血が……。
血が欲しい!
刀が血を求めておる!
人を殺めてこそ刀の存在価値があるのだぁぁッ!」
「ッ…ワクワ……」
「ハーハッハッハハ!
案ずるな。
まずは。
貴様からだ。」
「ッ…ちょ……」
「この刀の錆としてくれよう」
「嫌だ!
死にたくないよ!
ワクワクさん一体どうしたんだよ!
ウワァァアァァァ!!!」
「御命頂戴致す」ヒュッ ブシャァァァ!
「…ワ……ク……ワク……」ビクビク
END
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