【バカ】「眠くて仕方ない…」睡魔に襲われたら梅干しドーピング
「睡魔」という名の「悪魔」を倒すのはスッパマン
ね…。
眠い。
眠くてしょうがないのさ。
ボクは。
生まれてから……。
熟睡を重ねて来たけど……。
まだこうも眠いのか…?
本当に…。
眠気ってさ……。
悪魔だよ。
睡魔っていうくらいだもん。
睡魔の悪魔のスイマー。
なんちゃって!
なんちゃって!
なんちゃって!
なんちゃって!
………
……
…
ガバッ!
イヤな夢を見た気がした。
しかし、
目が覚めたと同時に。
まるで白いブラウスに鼻血が落ちたかの様な
異質な存在に否が応でも気付かされた。
それは。
名称を口にすることすら
汚らわしいその物体。
赤いしわしわの皮膚をたずさえ。
若干の湿り気をおびながら
こちらをにらみつけていた。
私はその視線を軽やかにかわし、
いつも通りの日常を過ごそうと思った。
だが…。
なにぶん…。
臭いが…。
嗅覚に訴えられてしまい。
困り果てる。
鼻の奥を小さなつまようじで
突き続けられているような感覚に襲われる。
勝手にヨダレが出てしまうのは
よくできているなと感心もするが…。
必要以上に刺激するあの味覚に
身震いが止まらなくなってしまう。
私は決意を固めた。
それを視野にとらえ、
攻撃を開始することだ。
正に
「臭いものには蓋をしろ」
だ。
脳へ鼻での呼吸を遮断するよう命令する。
かすかにふるえる手を抑え、
サランラップをおそるおそる掴んだ。
ゆっくりと焦らず、
正確に四隅を合わせる。
四隅が合わさった時点で上からと
下からのハサミ撃ち攻撃が功を奏した。
それはまんまとおさまった。
「ふぅ……」
と思わず出てしまったため息をガマンせず、
私は肺に溜まったものを全て吐きだした。
そして、
先程までただよっていた
異質な空気が改善された。
肺に入る空気が先ほどよりも
キレイになった実感を得る。
「くっ…これは妻の梅干し…」
仕方なく冷蔵保存を決意する。
再度気を引き締め、
私はその袋を掴んだ。
「う…ウソだろ…!?」
四隅。
たしかに四隅だったのだ。
しかし…。
しっかりと確認したはずの四隅が。
三隅になってるじゃあないか!
ボクはその現実に気付いた途端、
体が道路工事の道具の様に震えだした。
コロリン!
ボクの口には梅干しという名の
悪魔が飛び込んだ。
口の中に広がる酸味。
鼻から抜ける独特の臭い…。
脳内をかけめぐる「U-ME」の爆弾…。
…。
……。
………。
ここまでだ。
記憶がしっかりしていたのは。
なぜこんなところにいるんだろうか…
頭にミソピーをのせた女性講師が
なにやらハキハキと喋っている。
はぁ~い!
じゃあこれ重要だからね!!
テスト!
出るよぉ!
自宅で寝ながらコサックダンスを
踊ろうとする際に
絶対にやってはいけない行動10個!
1つめ!
マン剃り毛中に
「チン剃り毛!」
と叫ぶ!
はぁ?
意味不明!
ウフフ!
2つめ!
大人の階段上る~!
って言いながら
チン剃り毛!
わしゃシンデレラか!
3つめ!
とろけるマンゴー
飲みながら
チンチンバッキバキ!
4つめ!
飽きた!
10個じゃないんかいってか!
グゥワハハ!!!
グゥアバジュゥス!
グゥアバジュゥゥス!
ボールを相手のゴールにシュゥゥツッ!
こんな大人はダメですね!!!
怖い怖い!!
まるで梅干しスイマーだね!!
睡魔?
う…
梅干し…だと…!?
く…
く…せぇ…
バタリ…
梅干しの臭いでボクは
蒸発した。
つまり。
離婚だ。
そして…
地球はデブ&ピーナッツのコールで包まれた。
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