【バカ】「漆黒の闇より出ずる混沌の指揮者」内袖おろしそバーグ男参上
世界の歪みを矯正すべく産声を上げし肉汁保持者
「んーぐわぁ。
退屈だんらあ。
なんかおもれーことねーんか。」
男は言った。
名を
「おろしそ太郎ズッキュン丸」
身長3尺128寸はあろうか。
体格は外はもっちり中はガッチガッチ。
なんとも食欲がなくなりそうな風貌であった。
男は道端の落ちていた
軽部アナウンサーに腰を掛けた。
おもむろに内袖に手を入れ、
「おろしそハンバーグ」
を取り出した。
すると…。
いきなり娘が現れた。
「生!?生でありんすか!?」
なにやら女が大変興奮した様子だ。
「このご時世に内袖から
皿なし生ハンバーグでありんすか!?
う…内袖が…
ハァハァ…
肉汁…だらけでありんすよォ!!」
通りがかりの女は言った。
この女、大変きらびやかで
品性を感じさせる美貌だ。
「御殿方、…ハァハァ…
よろしければ…そ…その…
ハァハァ…
生バーグ…キヒィ!
踊り食いさせてはもらえぬであろうか?」
焼いてあるのに踊り食い?
おろ太郎はうろたえつつ
「デ、ディアゴスティーニ…」
こういうと、
女は満面の笑みでこういった。
「シッェ、シュッ!
忍びねぇありィんす!
ネ申!
ネ申!
ネ申!」
もはや恐怖を感じている。
ぬへ~ん
自分のおならで我に返った。
おろ太郎は、
「お前にやるタンメン」
て結局なんだったんだろうって考えていた。
「えええ!?
食べてイイバーグ!?
スティーブン・生バーグ!?
えぇ!?
つまりは、
ウーピー・先バーグ!?
なんてお優しい殿方なのでしょう!
まるで菩薩様のようだわ!」
…スティーブン・生バーグてなんだろう…。
おろ太郎は
「そんなの関係ねぇ」
と言える人柄にあこがれを抱いていた。
「それでは御先に失礼して…い、頂きまぁ」
「オォーゥイ!!!ちょっと待ちなぁ~~!!」
ガランガラン
スティーブン・生バーグが
女の前歯をすり抜けた直後に、
大きな声が聞こえた。
突如、目の前に5、6人の
鳥ガラを煮込む男達が現れた。
アクをとりながら近づいてくる。
「なっ、何者でありんすか!?」
ビーーー パッ
女は必至で耳から出したニュークレラップで
ウーピー・先バーグを包んでいる。
「何者ぉ~!?
ウグヘエェェ!
いまぁ、んなこったぁ、
どうだってぇ、いいんだよ」
鳥ガラの湯気で汗だくだ。
「嬢ちゃん、
あの城の御姫様だろう?
ゲヘヘハ!
ちっとおぉ、
付き合ってくんねぇかなぁ!」
鳥ガラスープ達の主将リーダーであろう男は
ニタニタしながら麺棒で綿棒を伸ばしていた。
「なにぃっ!?
お前、姫だったのか!?
それにしちゃあ頭がちょっと…」
女が24時間テレビTシャツに着替えると
「頭?
あぁ。
この頭に刺さっているこれはトーテムポールよ。」
だからどうした。
「城下町を下町の娘の恰好で歩いている時に
『うぉーーい、誰かトーテムくれぇー!』
なんーんて場面に遭遇した際に」
どんな状況だ。
「すぐさまマッカトニーできるでしょう?」
女はトーテムポールを素振りしながら言った。
「クオォラッ!!!
俺っ様を無視すんじゃねーぜ!
グゥエヘヘ!
言う事を聞けば
ブギッィ?
ビートゥギャザーだぜぇ」
「ッ!?
何すんでありんすか!?
離して!!!」」
「んんーいい悲鳴だねぇ
ブエエノス!
俺様はカワウソな悲鳴を聞くのが、
ンゴッホォ
んあぁ好きでなあぁ」
男達が女の手首を掴み、
天竺に連れて行こうとする
このままじゃ
政治家たちの思うつぼだ!
「汝に問う。
漆黒の闇より出ずる
混沌の指揮者。
今、深淵より来たれ。
穢れと戯れで彼らを殲滅すべし!」
「なっ!?」
「こいつ!?」
「イオンモォーール!!」
「…」
「……」
「……?」
「………?」
そこにいる全員が
豆鉄砲が鳩をくらったような顔をしている。
「イオォォン!モォーール!!」
おろ太郎は必死にケツを2つに割る。
「…プッ…
ムヒハハッハッハム!
ヒッハッハマキロン!!」
「アッハハッハ!
なんで言い直したんだよ!!」
鳥ガラの男たちは次々にお湯を足す。
「ヒッヒッヒヘエハッハ!
こっ、こいつは筋金入りの!
バッカ野郎だぜぇ!
ンガッハハッハッハ!」
「イ!イオンで!
何するつもりなんだよ
フヒッフヒッ!」
男達は次々に笑い出し、
その場に崩れ落ちてしまった。
「くっ…なんたる生き恥…
それも…お前たちのせいだぁ!」
おろ太郎が突如
低速でトランプを切り始める。
その刹那
周りの空気が一瞬にして張りつめた!
「くああぁぁぁ亜亞阿!!?」
草木は全て紫イモタルトに変わり。
虫は全てチョロQに変わり。
団子屋の店主は
ミハエル・シューマッハに代わってしまった。
「なっ、なんだってんだぁ…ジュビヒィ」
鳥ガラスープを別皿にとっている男は
からあげに変わった。
「いっ!!一体!?」
キョロキョロ
その瞬間!
男たちの内側から肉汁がほとばしる!
「おーっとっとっトッ!?ナッツッダゼェ!」
ブシャア!
「おっおそろしィィア!?プーチィン!」
ブシャア!
「おっお風呂デェ!?バスロマァン!」
ブシャア!
「みっ見えない網戸!?ムシコナァーズ!」
ブシャア!
男達はパチパチと音を出しながら
唐揚げとなった。
「唐揚げもつくでありんすか!?
シャーーーーイコォォオォ!!!!」
ジュルリ!
女はよだれでサーフィンを始めた。
「お前で最後だぁぁァッ!」
おろ太郎が男達の主将を
ニラミつけ、こういった!
「エンダァァァァイヤァァァア!!!!!」
おろ太郎のホイットニーがヒューストンした!
「ボディーーガードゥ!!」
ブシャァッ!!
こうして…。
のちの「ケンタッキー」と呼ばれる
バード屋ができたのであった。
おしまい。